武器商人@ダーツのブログ

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人生は一行のボオドレエルにも若しかない。

「人生は一行のボオドレエルにも若しかない。」
 彼は暫しばらく梯子の上からかう云ふ彼等を見渡してゐた。……

from 或阿呆の一生

この一文、僕が芥川に傾倒するキッカケになったものです。

原文を読んでみるとわかりますが、描写が限りなく少ないです。一見意味がわからないです。

僕なりに調べた結果や感じたことを以下に書きます。

まず、この文章を書いたのは、芥川の死ぬちょっと前あたりです。もはや死を意識していたとしか思えません。

本屋の2階で、いろいろと本を漁っていたときのこと。歴史に名を遺した人物のタイトルをざ~っと読み流していて、ふと1階を見下ろす。

現実感の溢れるリアルな人物を見て言い放ったのがこの言葉。

今風の言葉で言えば、芥川は最強のネト充だと思います。リア充を見て、「リア充はゴミみたいなモノだな」、ボオドレエルの書いた一行の文にも劣ると言っているのです。

これが、芥川の人生観の現れのような気がしてなりません。

実際、芥川は、現実世界での生の充実といったものが見られません。リアルの世界ではあまり本気を出しておらず、作品の中で本気を出した人なんだな、というのが僕の理解です。

参考書籍