【旧】武器商人@ダーツのブログ

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イップスはネットの情報が増えたことが原因だという仮説

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はじめに

イップスの原因を広い意味で文化的に考察してみようと思います。

僕のブログは、趣味で書いて行こうと決めたので、タブーは無しでやっていこうと思います。

イップスとは?

イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。
イップス - Wikipedia

精神的な原因「など」という記載が気になりますが、まず、精神的な原因に絞って考えてみましょう。

遊びと仕事の違い

鬱病などの精神病にも言えることですが、遊んでいて病んだという話は聞きません。大抵は仕事など、義務や強制が起因であることが多いです。

イップスも同様だと思っており、遊びでダーツをやっている人間よりも、プロなど仕事でダーツをやっている人間に多い現象だと思います。

どうしてでしょう???

人間の記憶力と情報量について

人間の脳は、無意識のうちに大量の情報を扱っています。

大人になると「物忘れが多くなった」と思うことがありませんか?

実は、人間の記憶は箱や引き出しではなく、脳の神経細胞上を電気信号が走っているに過ぎません。

  • 覚えている=電気信号の回路がしっかりしている
  • 覚えていない=電気信号の回路が迷路になっている

ということらしいです。

こう考えると、大人になって物忘れが多くなったと錯覚する原因は、扱う情報量が明らかに多くなったからです。

回路が複雑なので迷路のようになってしまっているんですね、きっと。

イップスのトリガーは情報のオーバーフロー

一つ、仮説を立ててみます。

これは、答えの出ない仮説です。

プロスポーツ選手は、試合という特殊環境を想定し、様々な練習をしているかと思います。

完全な同じ環境というものは存在しません。まったく異なる環境で、似たような動作をしなければならないのが、ダーツというスポーツの難しさです。かなりの緻密さと精度を求められます。

ルーティーンを大事にする方が多いのも、異なる環境において、似たような状況を作り出すための知恵なんだと思います。

僕の予想ですが、様々な状況に対応するには、相当に太い回路が必要とされるでしょう。※脳を箱や引き出しと例えるなら、引き出しが多いと言えば良いでしょうかね。

イップスのトリガーは、その状況における情報量が、キャパシティを超えた時に起こるのではないか?というところです。

要するに、回路が無い場所に回路を繋ぎにいったときに、起こるのではないか?が僕の仮説です。回路が複雑過ぎるのが根本原因だと思います。

僕のダーツ経験や昔話

10年くらい前の話

実は、僕は、10年以上前にダーツをはじめました。

地元への転勤を機に投げる頻度が減り、3.11東日本大震災時に距離を置きました。そのあと何年かブランクがあります。

10年前、イップスなんていう言葉はそれほど聞いた記憶がありません。

それどころか、

  • スイング、プッシュなどのスローの類型
  • 4スタンス理論

その他、今現在得られる情報は、ほとんど聞いたことが無かったと思います。

(僕の記憶力が悪いだけかもしれませんが、、、。)

誤解の無いように説明しますが、わりかし本格的なお店でダーツをやっていました。

横浜ハニーズカフェというお店で、Aフラ(ライブRt10以上)も多数いらっしゃいましたし、Rt15以上の方も何名か居りました。PERFECTの牛上健大プロも大学生の頃によく見かけましたね。

10年後の今はどうか

驚くほど情報量が増えました。

ネットで検索すれば、文字による情報も多いし、動画も見れる。ダーツの基礎理論も充実している気がします。

10年前、それほどマメに練習はしておりませんでしたが、それなりに筋は良いといわれておりました。それでも、ライブRT6くらいから上がらなかった記憶があります。

6~7年のブランク空けた後はどうだったかというと、1年も経過たたないうちに、ライブRT10に乗せることが出来ました。

単純に、情報が充実し、上達するには良い環境になったからだと思います。

しかし、、、ここには落とし穴があったと思っています。

情報が氾濫するネットの落とし穴

これはダーツに限らずです。

昔「ググれかす」という言葉が一般的に使われました。調べれば済む情報を他人に質問するなという意味の、軽蔑的な言葉です。

ところが、昔は、ネット上の情報も玉石混交で、むしろゴミのような情報が多かったんですね。従って、ネットで得た情報を吸収するにも、それなりに考える力が必要だったんです。

最近のネットの情報は、どうでしょう?比較的品質が良くなって来て、有害な情報も取り除かれていると思っています。

その結果、どうなったか???

「考える力が磨かれなくなり、試行錯誤をしなくなった。」と思います。

人間の身体は人それぞれですから、自分の身体に併せ、試行錯誤を繰り返しながら身に付けていくべきだと思います。

ところが、試行錯誤というプロセスを省略されてしまうことが多くなった。断片的な情報ばかりが入ってきて、神経細胞の回路が上手く整理されない状態になっていることが多いように見受けられます。

試行錯誤を経ていない薄っぺらい知識だから、上手く身に付かない。

いたずらに情報が多いので、迷ったら誰かに質問したり、ググれば出て来ると思っている人も多い。自分で解決するべきところも、外に答えを求めるようになってしまっているのではないでしょうか。起業や資格取得における、ノウハウコレクターという言葉に近いかもしれません。

それでも、そこまでプレッシャーの掛からない緩い環境では、オーバーフローは起こらない。

では、未知のプレッシャーがかかった場合はどうでしょう?

おそらく、脳が情報を捌き切れなくなって、オーバーフローを起こす。

脳の神経回路がおかしくなれば、電気信号も迷子になりますから、後は壊れる一方だと思います。

まるで、崩し方を間違ったジェンガのように。。。

説明書が無いと動かしてもみない人

これは、ダーツの話ではないのですが、根っこは一緒だと思うので書いてみます。

僕は、ブログを書いていて、それなりに質問されることが増ました。

やり方を聞かれることが多いです。自分なりに、調べて進める方も多いのですが、息詰まってストップしてしまう方も多いように見受けられます。

ネット上に答えらしきものがあれば進められるけれども、ネット上の情報が古かったり、機能が新しくなっていたりすると、途端に何をやって良いかわからなくなる方が多いようです。

単純に、いろいろ動かして見て、挙動を観察してみれば良いだけの話です。

やり方を間違って、バグったりして大変なことになることもあります。しかし、どれが誤りで、どれが不正解か、自分の目で確認しないと吸収出来ません。それをやらない人が増えたと思います。

外の知識は特殊環境用にチューニングされている

自分で行なう試行錯誤の場合は、ミニマムスタート出来ますから、ちょっとずつ身に付けられるのがメリットです。それに対して、外の知識は、特殊な環境でのみ最大限のパフォーマンスを発揮する「特殊チューニング済みの情報」が多いです。

試行錯誤の楽しさ

面白いことに、説明書も無しに動かして遊んでいる人のほうが楽しそうなんですよね。分厚い説明書を片手に、ストレスを抱えながら取り組んでいる人とはまったく正反対です。

ダーツにも、こういった傾向は見られると思います。

最後に

身に付かない知識や理論は、自分にとって合わないんですよきっと。

あるかどうかわからない正解を外に求めてストレスを溜めるより、自分で試行錯誤したほうが絶対に楽しいです。

イップスになったらどうする?それもまた楽しめればいいんじゃないでしょうかね?僕はなったことありませんけど。

レッスンを否定するわけではありませんよ!

念のため補足します。

他の人が教えるレッスンを否定するわけではありません。

レッスンは補助輪のようなイメージです。本人の身体を使って、本人に追体験をさせてあげるのがレッスンの本質だと思います。「こう動かせばこうなって、こう動かせばこうなる」のような。

追体験を目的するのではなく、自分の例や持論を押し付けるのは、いわゆる「教え魔」になると思っています。